最近、交通系ICカードに専用ステッカーを貼って、自分好みのデザインにすることが流行っています。
Suicaだと、「痛Suica」などとも呼ばれています。
しかし、これらの行為は交通系ICカードを発行している多くの事業者が禁止している行為なんです。
最悪の場合、ICカードが失効したり、駅員さんに取り上げられる可能性もあります。
今回は、ICカードステッカーを使う際の注意点について詳しくご説明します。
ICカードステッカーが流行ってる
最近、「ICカードステッカー」というものが流行っています。
ICカードステッカーとは、ICカードに貼るドレスステッカーのことです。
シンプルなものから、キャラクターものまで、様々なデザインのステッカーが販売されています。
交通系ICカードには貼らないで!
そんなICカードステッカーには注意点があります。
それは『交通系ICカードに貼ってはいけない』ということ。
ICカードの中で最も身近なのが、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードですよね。そのため、交通系ICに貼ることを目的に、ICカードステッカーを購入する人が多いようです。
しかし、JR東日本などの事業者が交通系ICにステッカーを貼ることを禁止、もしくは非推奨としています。
最悪の場合、交通系ICカードが無効になってしまったり、駅員さんに取り上げられたりする可能性があります。
交通系ICにステッカーを貼ってはいけない理由
なぜ、交通系ICカードにステッカーを貼ってはいけないのでしょうか。理由について詳しく見てみましょう。
主な理由は以下の2つです。
- 券売機で詰まって破損する可能性がある
- 規約違反になる可能性がある
①券売機で詰まって破損する可能性がある
ICカードをチャージする際に、券売機にカードを挿入しますよね。
ICカードステッカーを貼っているとカードの厚みが増すため、券売機に詰まってしまう可能性があるんです。
ICカードが破損するのはもちろんのこと、最悪の場合券売機が故障することも考えられます。
券売機以外にも、乗り越し精算機などを利用する際に詰まる可能性があります。
②規約違反になる可能性がある
券売機に詰まるだけでなく、規約違反になる可能性があります。
ほとんどの交通系ICカードの利用規約には、変造を禁止する記述があります。
例えば、Suicaの利用規約には以下の文言があります。
第9条偽造、変造又は不正に作成されたSuicaを使用することはできません。
この変造という禁止事項に、ICカードステッカーを貼るという行為が引っかかるという指摘が多数あります。
ただ、あくまで指摘があるだけで、交通系IC事業者が変造に値すると公言しているわけではありません。
あくまで「利用規約違反になる可能性がある」ということです。
しかし、PASMOは「シールを貼る」という行為を明確に禁止しています。
PASMOを折り曲げる、反らす、擦る、強い衝撃を与える、シールを貼る、などはしないでください。その場合、自動改札機に「タッチ」してもきちんと反応しなかったり、チャージしようとしても、正しく処理されない等のトラブルが起こるおそれがあります。
カード無効などのリスクを避けるためにも、交通系ICカードにICカードステッカーを貼るのはやめておいたほうが良いでしょう。
じゃあ何に貼ればいいんだよ!
「せっかく可愛いステッカーを買ったのに、何に貼ればいいの?」と思われる方も多いですよね。
交通系ICカードがダメなら、他のカードを探しましょう!
ICカードステッカーを貼るなら、以下の4点を満たすカードを選びましょう。
- 機械に挿入せず使用するカードである(非接触型カード)
- 片面を隠しても利用に支障がないこと
- カードが平らで、一定以上の厚みがあること
- 利用契約において禁止されていないこと
「どのカードが条件を満たすねん」という話なのですが、残念ながらほとんどのカードが条件を満たしません。
ICカードに貼る以外の用途を見つける方が早いかもしれません。
例えば、可愛い形に切り取って通常のステッカーとして利用する、など。
デザインは本当にかわいいものが多いので、何か良い活用法を見つけたいですね。
ICカードステッカーは正しく使おう
- ICカードステッカーは交通系ICカードに貼らない方が良い
- 最悪の場合、ICカードが使えなくなる
- 交通系IC以外のカードに貼る場合も要注意
ICカードステッカーは本当にかわいいですし、流行していますよね。
ただ、使い方を間違うと大変なことになってしまいます。
自分が損をすることももちろんですが、券売機が壊れるなど他の人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
今回の記事を参考に、正しく使っていただけると嬉しいです。