いつでもどこでもチャージでき、改札機にスマホをかざすだけでOKの最新交通系IC。
その名も『モバイルSuica』
モバイルSuicaを使えば、生活は確実に便利になります。
今回はモバイルSuicaユーザーの筆者が、モバイルSuicaの魅力や注意点、使い方を徹底解説します。
まだICカード持ってるの?
いきなりですが、「交通機関に乗る際に何を使っていますか?」
「ICカード!」と答える方が多数だと思います。
いちいち切符を買う必要がないので便利ですよね。
しかし、チャージ機に並んだり、鞄からカードケースを探したり面倒だと思ったことはありませんか?
そのお悩み解決します!
ICカードを持つ時代は終わり、次の形態へと進化しています。
その名も『モバイルSuica』。モバイルSuicaがあなたの生活を格段に便利にします。
モバイルSuicaを使おう
今すぐモバイルSuica生活を始めましょう!
モバイルSuicaとは、携帯上でICカードの管理ができるサービスです。つまり、ICカードが携帯に内蔵されるイメージです。
カードへのチャージ、定期券や新幹線の乗車券の購入も携帯端末上で行うことができます。
電車に乗る際も、自動改札機に携帯をタッチするだけでOK。
わざわざ鞄からカードケースを取り出す必要はありません。
こんな人におすすめ
モバイルSuicaはこんな方におすすめです。
1つでも当てはまれば、ぜひ最後まで読んでみてください。
- とにかく生活を便利にしたい!
- 定期券の購入で券売機に並びたくない
- 磁気のICカードを利用している
- 新幹線/電車によく乗る
- ビューカードを所有している
モバイルSuicaの魅力はこれだ!
まずは、モバイルSuicaの魅力を見てみましょう!
- いつでもどこでもチャージできる
- お買い物にも使える
- 新幹線の予約ができる
- 券売機に並ばずに定期券やグリーン券が買える
- 機種変更や携帯の紛失への対応が充実
①いつでもどこでもチャージできる
ICカードの場合は、主に改札付近のチャージ機で入金しますよね。
しかし、モバイルSuicaはアプリ上でチャージできるので、いつどこにいてもチャージができます。
詳しいチャージ方法は後述します。
もちろん、利用履歴や残高確認もアプリ内で確認することができますよ。
②お買い物にも使える
Suicaが使えるのは交通機関だけではありません。
最近では、コンビニなどの実店舗やネットショッピングでも利用することができます。
カードタイプのSuicaとは違って、モバイルSuicaは携帯に内蔵されるため、お店の読み取り機に携帯をかざすだけで決済が完了します。
荷物で手がふさがっている時でも簡単に支払らえるので、すごく便利です。
③新幹線の予約ができる
モバイルSuicaを使えば、携帯で新幹線の指定席/自由席を購入し、スマホを改札機にタッチするだけで新幹線に乗れます。乗車券を発行する必要はありません。
このサービスは「モバイルSuica特急券」というもので、
- モバイルSuica特急券「モバトク」
- スーパーモバイルSuica特急券「スーパーモバトク」
の2種類があります。
詳しくは、こちらの解説記事をご覧ください。
④券売機に並ばずに定期券やグリーン券が買える
モバイルSuicaでは、携帯端末で定期券やグリーン券を購入することができます。
特に4月などは定期券発行などで券売機が混みやすいので便利ですね。
定期券購入
定期券購入については様々な制約がありますので、詳しくはこちらをチェックしてください。
グリーン券購入
モバイルSuicaで購入する場合は、「モバイルグリーン料金」が適用されます。「モバイルグリーン料金」は、事前料金を同じ金額で設定されています。
グリーン券購入についての詳細はこちらをご覧ください。
⑤機種変更や携帯の紛失への対応が充実
モバイルSuicaに登録したデータは、機種変更の際もそのまま移行できます。
また、携帯の紛失や故障時も、定期券や特急券を再発行できるので安心です。
紛失時の保障は、磁気カードにはなかったメリットですね!
~再発行に関する注意~
再発行に関していくつか注意点があります。
- 再発行には手数料(510円)がかかる
- Suicaグリーン券は再発行不可
再発行の際は、必ずモバイルSuica公式サイトで注意事項をチェックしましょう。
モバイルSuicaの使い方
モバイルSuicaの魅力がわかったところで、基本的な使い方を見ていきましょう!
- Suicaにチャージする
- 交通機関に乗る
- 実店舗で買い物をする
①Suicaにチャージする
モバイルSuicaでは、1度のチャージで10,000円まで入金できます。
ただ、モバイルSuica内に入金できる限度額は20,000円なので注意しましょう。
チャージ方法は5種類あります。順にご説明します。
- クレジットカードでチャージ
- オートチャージ
- 銀行口座からチャージ
- 現金でチャージ
- JRE POINTからチャージ
①クレジットカードでチャージ
モバイルSuica内に登録したクレジットカードから入金を行います。
登録できるクレジットカードは以下の7つです。
- ビューカード
- JCB
- VISA
- MasterCard
- AMERICAN EXPRESS
- Diners
- EXPRESS CARD(JR TOKAI)
②オートチャージ
改札機にタッチする際に、チャージ残高が一定金額以下の場合、あらかじめ設定した金額がクレジットカード決済で自動的にチャージされます。
わざわざ残高を気にする必要がないので、とても楽です!
~オートチャージの落とし穴~
便利なオートチャージですが、利用に際していくつか制限があります。
- 「ビューカード」でモバイルSuicaに登録した人のみが利用可能
- オートチャージが作動するのは改札を通る時のみで、買い物やバスの利用時には作動しない
- 改札を通る際でも、SuicaまたはPASMOエリア外の改札機では作動しない
上記3点を理解した上で利用しましょう。
銀行口座からチャージ
モバイルSuicaへのチャージを銀行口座により行う方法です。
対象となる銀行は、以下の3つです。
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- じぶん銀行
「三井住友銀行」や「りそな銀行」など一部大手銀行が使えないのは不便ですね。
また、銀行によってチャージサービスの内容が異なります。
銀行名 | 利用条件 | 利用できない時間 | 手数料 |
みずほ銀行 | 「みずほダイレクト」の契約 | 毎日2:00~4:00毎週土曜22:00~翌日曜8:00/毎週月曜0:00~6:00/第1、第4土曜3:00~5:00 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 「三菱UFJダイレクト」の契約 | 毎日2:00~4;00/毎週月曜0:00~6:00/第2土曜21:00~翌朝7:00 | 有 |
じぶん銀行 | 無 | 毎日2:00~4:00/第2土曜21:00~翌朝7:00/(ケータイの場合)毎週月曜0:00~6:00 | 無 |
現金でチャージ
一部のお店では、カードタイプのSuicaと同様に現金でチャージができます。
NEWDAYS、サークルK・サンクス、セブン-イレブン、ファミリーマート、ミニストップ、ローソン、イオン等の一部店舗
また、一部の駅に設置されているモバイルSuica対応のチャージ機でも可能です。都市部など、大きな駅ではよく見かけますよ。
JRE POINTからチャージ
JRE POINTからモバイルSuicaへチャージする方法です。
JRE POINT WEBサイトから申し込みを行うことで、1ポイント=1円としてチャージすることができます。
~JRE POINTとは~
JRE POINTとは、JR東日本が運営するポイントサービスです。
駅ビルでの買い物や、「Suica」「ビューカード」の利用でポイントを貯めることができます。
貯めたポイントは、「駅ビルでの買い物」や「Suicaへのチャージ」「JRE MALLでのショッピングなどに使うことができます。
②交通機関に乗る
交通機関に乗る際は、携帯を改札機にかざすだけでOK!
たったこれだけで完了です。
ICカードに対応している改札機であれば、どこでも使うことができます。
③実店舗で買い物をする
交通機関以外の利用は、交通系IC決済に対応しているお店に限られます。
支払い方法は以下の通りです。すごく簡単ですよ。
- お店が交通系IC決済に対応していることを確認
- レジで「Suicaで払います」と伝える
- お店の読み取り機にスマホをかざす
モバイルSuicaはどのお店で使える?
お店が交通系ICに対応しているかは、レジ店頭に交通系ICのマークがあるかで判断できます。以下のマークがあれば、モバイルSuicaが利用できます。
主な利用可能店舗は以下の通りです。かなり多くのお店で利用できますよ!
~コンビニ~
セブンイレブン、Family Mart、LAWSON、LAWSON100、MINISTOP、デイリーヤマザキ、KIOSKなど
~スーパー・ショッピングセンター・百貨店~
ららぽーと、イオン、イトーヨーカドー、ダイエー、ドン・キホーテ、アトレ、LUMINEなど
~グルメ~
いきなりステーキ、ガスト、かっぱ寿司、KFC、CoCo壱番屋、コメダ喫茶店、サンマルクカフェ、すき家、ステーキ宮、タリーズコーヒー、ドトール、バーミヤン、PRONTO、マクドナルド、松屋、ミスタードーナツ、モスバーガー、吉野家、リンガーハット、ロイヤルホストなど
~ライフスタイル~
welcia、紀伊国屋書店、くすりの福太郎、ココカラファイン、コジマ、Joshin、サンドラッグ、スギ薬局、ソフマップ、ツルハドラッグ、ビックカメラ、BOOK・OFF、マツモトキヨシ、ヨドバシカメラ、洋服の青山など
~その他~
ANA、オリックスレンタカー、TOYOTAレンタカー、Times、ヤマト運輸、カラオケ館、快活CLUB など
デメリットはある?
便利なモバイルSuicaですが、注意しておきたい点もあります。
ここでは、モバイルSuicaのデメリットについてご紹介したいと思います。
- 携帯の充電が切れると使えない
- 場合によっては年会費(1,030円)がかかる
- モバイルSuica対応のチャージ機が少ない
①携帯の充電が切れると使えない
モバイルSuicaは携帯上のサービスなので、携帯の充電が切れると利用できません。
磁気のICカードと大きく異なる点ですね。
②場合によっては年会費(1,030円)がかかる
モバイルSuicaは、ビューカードを登録しない限り年会費(1,030円)がかかります。
ビューカードとは、JR東日本が発行しているクレジットカードです。
モバイルSuicaにビューカードを登録すると年会費が無料になるだけでなく、
- 「オートチャージ(先述)」が使える
- JRE POINTが貯まる
というメリットがあります。
モバイルSuicaをずっと使っていくなら、ビューカードを発行するのも良いでしょう。
~年会費を無料にするには~
前述の通り、モバイルSuicaにビューカードを登録しない場合は年会費がかかります。
しかし、
- App Suica会員
- EASYモバイルSuica会員(後述)
は年会費無料になります。
③モバイルSuica対応のチャージ機が少ない
モバイルSuica対応のチャージ機は都市部や大きな駅では見かけるものの、台数が少なかったり、地方ではほとんど置いていないという問題があります。
「他の方法でチャージすればいいやん」と思われる方もいますが、これ結構不便なんです。
例えば、「普段はクレジットカードでチャージしているけど上限を超えて使えなくなってしまった」という場合。
駅でいきなり「現金でチャージしよう!」と思っても、チャージ機がないと入金できません。
今後、対応チャージ機が増えていくことを期待しましょう。
モバイルSuicaの始め方
『モバイルSuicaええやん!興味ある!』と思ってくださった方のために、登録方法についてご紹介します。
また、モバイルSuicaには簡易版も存在します。
『ちょっと興味あるけど悩むな』という方は簡易版モバイルSuicaをお試しください。
- すぐに使いたい→「モバイルSuicaの登録方法」へ
- とりあえず試したい→「EASYモバイルSuicaの登録方法」へ
モバイルSuicaの登録方法
モバイルSuicaの登録は極めて簡単で、すぐに終わります。
もちろん、登録したその日から使うことができますよ。
登録方法は以下の通りです。
- モバイルSuica対応の携帯を用意する
- モバイルSuicaアプリをダウンロード
- アプリを開いて会員登録をする
EASYモバイルSuicaの登録方法
モバイルSuicaをまずは試してみたいという方は、EASYモバイルSuicaへの登録をおすすめします。
EASYモバイルSuicaとは
登録方法の前に、EASYモバイルSuicaについてご説明します。
EASYモバイルSuicaとは、モバイルSuicaの簡易版です。クレジットカードがなくても始められます。
機能は限定されていますが、モバイルSuicaの便利さを体感することができます。
もちろん、後から「モバイルSuica」へ移行することもできますよ。
「EASYモバイルSuica」と「モバイルSuica」の違いは以下の表をご覧ください。
サービス | EASYモバイルSuica | モバイルSuica | |
登録したクレジットカードによる決済 | クレジットカードによるチャージ | × | 〇 |
オートチャージ | × | 〇 | |
定期券 | × | 〇 | |
Suicaグリーン券 | × | 〇 | |
モバイルSuica特急券 | × | 〇 | |
銀行チャージ | 〇 | 〇 | |
店頭での現金チャージ | 〇 | 〇 | |
ネット決済 | 〇 | 〇 | |
SF(電子マネー)による鉄道利用 | 〇 | 〇 | |
SF(電子マネー)でのお買い物 | 〇 | 〇 | |
再発行 | × | 〇 |
EASYモバイルSuica登録方法
モバイルSuicaとEASYモバイルSuicaとの違いがわかったところで、登録方法を見てみましょう。とても簡単ですよ。
- モバイルSuica対応の携帯を用意する
- EASYモバイルSuicaを選択し、会員登録をする
- チャージする
~小学生以下は利用不可~
EASYモバイルSuicaの利用は12歳以上(小学生を除く)に限定されています。
モバイルSuicaで生活を便利にしよう
- モバイルSuicaはいつでもどこでもチャージできる
- 改札にスマホをタッチするだけで電車に乗れる
- ショッピングにも使える
モバイルSuicaを使えば、確実に生活が便利になります。
ただ、制度や注意点が少し複雑なので、登録前にこの記事をしっかり読んでくださいね。
磁気ICカードを卒業して、あなたもモバイルSuicaデビューしましょう!