昨今、日本ではキャッシュレス社会に向かってどんどん進んでいっています。海外ではすでにキャッシュレス社会が浸透してると言われていますが、実際のところ海外のお金事情はどうなっているのでしょうか。
ということでヨーロッパ、情熱の国スペインに行って現地のお金事情について見てきました!
スペインのお金
通貨
ヨーロッパのいくつかの国はEU(欧州連合)に加盟していますが、EUでは通貨は原則€(ユーロ)が使われています。国が違っていても同じ通貨が使われているということですね!
スペインはこのEUに加盟しており、€が使われています。補助単位は¢(セント)で100¢が1€です。
かつては₧(ペセタ)が使われていましたが、1999年からはEUの統合通貨である€を使うようになりました。
ユーロについて
1€=128.57円(2018年11月27日現在)となっています。
ユーロ紙幣は500€、200€、100€、50€、20€、10€、5€の7種類です。硬貨は2€、1€、50¢、20¢、10¢、5¢、2¢、1¢の8種類です。
紙幣、硬貨のいずれも日本より種類が豊富ですね。
500€札が廃止!
テロや犯罪時に高額紙幣が使われることの懸念から、2018年末で500€札の発行が停止されることが決まりました。
高額紙幣があると簡単に多大な金額の現金が運べるということですね!発行停止後も法定通貨としての使用や、他の紙幣や硬貨に交換も可能なので500€札をお持ちの方も慌てないでくださいね。
※以下()で日本円も記載しますが、レートは上記の1€=128.57円で計算しています。
物価
他のヨーロッパ諸国に比べるとスペインは安いですが、かつてのペセタから統合通貨ユーロになったことで物価は上昇しています。特に観光地は高いですね!
外食
外食はランチで8〜13€(約1,000〜1,700円)、ディナーで15〜30€(約2,000円〜4,000円)ほどです。日本よりも高いですね。ファストフードでも1000円ほどするのは驚きました!ただ、日本よりもかなり量が多いのでみんなでシェアして食べれば安く済ませることもできます!
食品
スーパーの食品は日本よりも安かったです。2ℓのミネラルウォーターが0,6€(約80円)、ジュースは2リットルで1€(約130円)。ワインも安いものでミネラルウォーターと同じくらいの値段でした!水よりもワインの方が安い国があるというのを聞いたことがあったのですが、スペインこれに近いですね!
肉、野菜、果物も日本より安いのですが、何しろ量が多い!まとめ売りが普通みたいです。
交通費
主な交通手段であるタクシーは日本よりも安いです。初乗りは2.1€で300円弱です。地下鉄は1回分は日本とあまり変わらないですが、10回分のチケットなどを利用すると1回1€ほどで乗れるのでかなり安くなります。高速鉄道(新幹線)も日本よりかなり安くなっていました。
宿泊費
ホテル代は日本とさほど変わりません。ドミトリーなどの格安ホテルも2,000〜3,000円とあまり変わらない印象でした。ただ、1人1泊あたり0.5〜3€(65円〜400円)ほどの宿泊税を払う必要があります。
チップ制度
スペインにはチップの習慣がありますが、アメリカのような「義務」的にあるものではありません。何かサービスを受けた時に感謝の気持ちを表したいな、そんな時にチップを渡します。
実際10日間いてチップを渡しているところを見たのは、門番さんに渡している1回だけだったのであまりチップは渡さないようです。
ホテルの枕元に置いておいても回収されず、残っていることもあるとか。
実際カードってどれくらい使えるの
日本に比べ海外の方がキャッシュレス化が進んでいると言われていますが、スペインのカード事情はどうなっているのでしょうか。
上の写真はスペインの飲食店の前に貼っていたものです。左がクレジットカードで右がデビットカードですね。
クレジットはVISA、ServiRed(スペインのクレジットカード)、MasterCard、JCB。
デビットはVISA Election、V pay、Maestro、UnionPay(銀聯カード)です。
やはり海外ではVISA、MasterCardがおすすめですね。お店によって多少使えるブランドが違いましたが、僕が見た中ではこの2つのブランドはどこでも使えるようでした。
5大国際ブランドの一つであるAMERICAN EXPRESS(アメリカンエキスプレス)ですが、「NO AMEX」とわざわざ書いているところもありスペインではあまり使えませんでた。
カードが使える場所
結論から言うと飲食店、スーパー、美術館に地下鉄などほとんどのところでカードで支払うことができます。日本では地下鉄は主に現金で支払うので驚きでした。
旅行者だけでなく現地の方も基本的にカードで支払いを済ませていました。
場所によってはカードでしか払えないところもあります。ホテルのデポジット(保証金)はクレジットカードのみでしか支払えませんでした。
また、サグラダファミリアやアルハンブラ宮殿など観光地や高速鉄道のネット予約もカードでの支払いのみです。
スペインではクレジットカードと同様にデビットカードも普及しているので、安心してデビットカードも使えます。
カードで支払いの時は「円」か「€」か聞かれるので好きな方を選べますよ!
逆に現金ってどういう時に使うの
上に書いたチップを払うときはもちろん現金を使いますが(そもそもチップ制度があまりないですが)、それ以外ではどのような時に現金を使うのでしょうか。
1つめはタクシーです。タクシーでもカードが使えると思っていたのですが、現金しか受け付けてもらえませんでした。
2つめは少額の支払いです。お土産屋さんで少しものを買う場合や、小売店で飲み物を買うときなどは現金で支払います。
5€(約650円)以下の時はカードでの支払いを拒否されることもあるようですが、僕は3€(約400円)ほどのものでもカードで買えました!
お店や人によって変わるみたいですね。
もちろん他の時でも現金で支払うこともできますが、現地の人も基本的にはカードで支払っていました。やはりキャッシュレス化が進んでいるようです。
まとめ
元々ヨーロッパの中ではかなり物価の安かったスペインですが、観光地化やユーロ使用に伴い今では日本とあまり変わらない物価になっています。
そして都市部ではキャッシュレス社会が浸透しています。それもあってあまりチップもなくなってきているのかもしれません。
まだ全てがカードで支払えるわけではありませんが、日本よりもカードの普及率が高く(特にデビットカード)この先全てのものがカードで支払われるようになるのではないかと。
スペインではスリや窃盗といった犯罪も多いので、補償のない現金よりもカードの使用をおすすめします!